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音の方はというと歌モノとよく分からないインスト曲で構成されており、アルバム中唯一タイトルが付けられている”Venice Dreamway”というラフなドラムにチープなシンセが載るなんとも言えないトラックで始まる本作ですが、他にも3、6、7、8などインストものは総じて意味不明というかなんだかてきとうっぽい印象を受ける。2、5はシンセポップで、ローファイでチープなんだけどInga Copelandの素人っぽいボーカルも含めてポップな雰囲気でよい感じ。「Never Look Back」と繰り返す声で始まる9は、哀愁漂うトラックに男性ラップ(Dean Bluntがやってるんですかねこれ)とInga Copelandのボーカルが載った曲で個人的ベスト。12では唐突にJukeをやっている。…そろそろ書くのが面倒くさくなってきたので結論づけると、なんだかよくわかんないけど気持ちよくはなれるし、このチープでゆるい雰囲気は魅力を感じる。ただなんとなく人には薦めにくい、そんな作品。
Dean Blunt and Inga Copeland - 9