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さてそんなLoneさんですが、なんでも「ヒップホップのビートに飽きた」そうで、前作からレイヴミュージックへと接近してきました。本作でもその路線を踏襲していて、"Crystal Caverns 1991", "Raindance"の2曲は単純に格好よいと思うし、中でもAnnekaをフィーチャーした”Spairals”は洗練されたポップソングで気に入っている。この宇宙イソギンチャクみたいな素晴らしいアルバムアートまんまの未来的で幻想的な風景に、どこかノスタルジックを感じる密度の高い音は確かにLoneの最高傑作なのかもしれない。でもこの作品の何処か遠くで鳴っている様な音響がどうも気に入らないんですよね。我ながら酷い言いがかりだと思うけど、この作品に一つ言いたいのは、もっと前に出てくる馬鹿っぽさや毒っ毛みたいなものも欲しいという事かな。綺麗だしよいとは思うんだけど今ひとつハマりきれない、まあBGM的に聴く分には気持よくなれる佳作ってところでしょうか。うーん、ほんとは絶賛してビートINKにRTされたかったのに残念だな…正直者って大変!
Lone - Spirals (ft.Anneka)