Title : Lost Decade
Label : Warner Music Japan
Release Date : 2013/04/24
Format : CD
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たまには日本の話題作を、って事でよく知らずに買ってみた神戸のトラックメイカーtofubeatsの1stフルアルバム。トーフビーツという名前が広く知られる様になったのは、昨年iTunesで1位になり話題となった”水星”からだと思うんですが、私はそれすらも聴いた事がなくて、あー水星とか田我流の”ゆれる”の人アルバム出したのか、って買ってみたところ”ゆれる”が入ってなくて、調べたらあれはEvisbeatsだったという…。ちなみに私はエビスも好きですがビールは黒ラベル、トーフは枝豆豆腐が好きです。ってどうでもいいですね。
という訳で聴いてみると、コテコテのアイドルポップ”SO WHAT!? ”、MCにPUNPEEを迎えたハイテンションな”Les Aventuriers”(すごい糞曲！)を始めとした比較的アッパーなトラックが並ぶ前半と、”夢の中まで Feat. ERA”以降の”水星”も含むメロウなトラックが並ぶ後半、といった構成になっている。個人的には音数が多く、ゴチャゴチャっとした前半の中にも黒さの垣間見える"m3nt1on2u"や"Fresh Salad"に好みの瞬間は一応あるものの、やっぱり落ち着いた感触の後半の方が断然好みなので、”水星”で終わってれば尚よかったんじゃなかろうか。などと思わなくもないんですが、その後に”LOST DECADE Feat. 南波志帆”(これもエンディングに相応しい曲ではある)、”SO WHAT!? (EXTENDED FULL POWER DIGITAL MIX!!)”というアイドルポップを並べたポップ嗜好こそが、たぶんトーフビーツらしさなのであって、好きなものをごった煮して詰め込んだ若さ溢れる充実作なんじゃないでしょーか。まあ詰め込んだが故にアルバムとしての完成度は決して高くもなく傑作だとも全然思わないけれど、これも気に入った曲だけを買って聴く今の時代らしさと言えなくもないし、その辺りは今後のアルバムに期待したい。ちなみにメロンも好きです。
