昨年公開された”Video Games”のMVが今や2500万再生という、話題の新鋭シンガーソングライターLana Del Reyのデビューアルバム。昭和の演歌歌謡みたいな安っぽいイントロの#1.”Born to Die”、妙にかわいらしい声の#2.”Off to the Races”と彼女のイメージ通りレトロな雰囲気のポップミュージックではあるものの、メジャーなプロダクションの臭いがなんとなく鼻につくな…などと思いつつ聴いていたら、後半の”Dark Paradise”以降はなかなかよい感じの曲が揃っていて、”Summertime Sadness”は特に気に入りました。まあ絶賛する気にはなれないんだけど、デビューアルバムとしては充分な出来なんじゃないかなと。
この『Born to Die』世界14カ国のiTunesチャート1位を獲得し、UKチャート1位、ビルボード2位に入る見込みだそうで。場末のバーで気怠そうに歌う(歌はあまり上手くはないが)かわいくてイイ女的な彼女みたいな人が、ひょんなことからスターになってしまうのもYoutube時代ならではって事なんでしょうかね。まあ今でも週2回のベビーシッターの仕事をしているという彼女の事だから、そんなものに興味はないでしょうけど。