2012/07/19

Dean Blunt and Inga Copeland /『Black is Beautiful』[Hyperdub]

7/19/2012
本家の映像作家から抗議でも来たのか、Hype Williamsから本名?へ名義を変えたっぽいDean Blunt and Inga Copelandのデビューアルバム。 まずジャケットにでかでかと書かれているEBONYからして謎。黒檀て何なの…!ひょっとして『Black is Beautiful』ってタイトルも単に「黒檀が好き」みたいなどうでもいい理由なんでしょうか。まあ何でこのよくわかんない作品の事を書こうと思ったかというと、私いま風邪ひいてまして咳が止まらずゲホゲホやってたら、冒頭にゲホッゲホッと咳の音が入っている本作の事を思い出した、というしょうもない理由だったりします。

音の方はというと歌モノとよく分からないインスト曲で構成されており、アルバム中唯一タイトルが付けられている”Venice Dreamway”というラフなドラムにチープなシンセが載るなんとも言えないトラックで始まる本作ですが、他にも3、6、7、8などインストものは総じて意味不明というかなんだかてきとうっぽい印象を受ける。2、5はシンセポップで、ローファイでチープなんだけどInga Copelandの素人っぽいボーカルも含めてポップな雰囲気でよい感じ。「Never Look Back」と繰り返す声で始まる9は、哀愁漂うトラックに男性ラップ(Dean Bluntがやってるんですかねこれ)とInga Copelandのボーカルが載った曲で個人的ベスト。12では唐突にJukeをやっている。…そろそろ書くのが面倒くさくなってきたので結論づけると、なんだかよくわかんないけど気持ちよくはなれるし、このチープでゆるい雰囲気は魅力を感じる。ただなんとなく人には薦めにくい、そんな作品。


Dean Blunt and Inga Copeland - 9
 
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