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Mala in Cuba (Amazon) |
軽快なパーカッションと優雅なピアノの”Introduction”で幕を開ける本作ですが、全体的にもこの曲同様でわりと綺麗に、そして無難に纏まっている印象。とはいえ、おそらくキューバ音楽特有なのであろうチャカポコしたリズムが前面に出ている”Tribal”にしても、その裏では仄かに深淵を感じさせる様な音が鳴っており、本来は硬質でオリジナルダブステップな作風だというMalaの片鱗を感じとる事は出来ます。でも、他に”The Tunnel”や”Ghost”も気に入ったんですけど、この辺の曲ってテクノっぽかったりして、キューバ臭が薄いからなんじゃないかなあ?…などと身も蓋もない事を思ったり…。せっかくハバナまで(2回も!)行ったMalaさんには申し訳ないのだけど、現地の伝統的音楽っぽい”The Tourist”みたいな曲にはあんまり惹かれませんでした。ごめんなさい。
まあ多少文句も書いたけれど、アルバムとしては上品に纏まっているし中々の良作なんじゃないかな。これを聴いてキューバ音楽を聴いてみたい!…とは全く思いませんが、Malaの作品は聴いてみたくなりました。
どうでもいいけど、ドラゴン村上さんはまだキューバ音楽を聴いているのだろうか。