NYを拠点とするLogan TakahashiとNick Weissによるシンセユニット、Teengirl Fantasyの2ndアルバム。デビュー作となる『7AM』はチルウェイヴの文脈で語られた作品で、実際には4つ打ちなんかもあって数多のチルウェイバーとはちょっと異なるセンスを見せてはいたんですけども、R&Sからのリリースとなった本作ではデトロイト・テクノを軸とした90年代テクノ、ハウスへのストレートな憧憬が見える様な作品になってます。(まあRomanthonyとか起用してる時点でもろなんですけど…)
冒頭の綺羅びやかかなデトロイテック"Orbit"、Daedelusに起用されていたというKelelaの歌う"EFX"、Loneを彷彿とさせるチルな"Eternal"…この時点でこのアルバムは傑作!…と思ったんだけど、次のPanda Bearが歌うエクスペリメンタルな"Pyjama"がかったるくてちょっと気を削がれてしまった。この人の気が抜けたコーラみたいなボーカルほんと苦手で…。そこさえスルーしてしまえば、ソリッドかつポップなテクノサウンドを聴かせてくれるトラックが揃っているんだけど。(Romanthonyの歌う"Do It"はナイスすぎるハウス!) まあ何はともあれインディダンスの畑から、こんなに痛快な音を鳴らす人達が出てきた事を喜びたい。よいです。
…でもちょっと飽き早そうな気もしてる。
http://65record.blogspot.com/2012/08/teengirl-fantasy-tracer-rs.htmlTeengirl Fantasy / 『Tracer』 [R&S]
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