Jessie Ware / 『Devotion』[Island]

10/25/2012

SbtrktやJokerに起用されていたUKの新鋭シンガー、Jessie Wareの1st。 Sbtrktのアルバムではあんまり印象に残ってなかったんだけど、Sadeとも比較される彼女のしっとりした歌声はエコーが強めに掛かっている事もありドリーミーで心地良い。秋の夜更けにぴったりな歌声ではなかろうか。

音的にはブリストルのJulio Bashmoreがプロデュースしている、ひんやりと洗練された”110%”こそUKベースなビートが鳴っているものの、本作は割りとストレートなソウルミュージックで、何処ででも受け入れられるだろう普遍性と、今っぽい空気感を併せ持っている所がよいですね。どの曲もいいんだけど”Wildest Moments”, ”110%”は出色の出来だし、”Night Life”も捨てがたい。個人的に年間ベスト10には入るかな？というくらい気に入っています。惜しむらくは、これを聴くには最近の夜は寒すぎる…という事くらいでしょうか。

※諸事情から曲名が110%からIf You're Never Gonna Moveへ変わっています。