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Attack on Memory |
1曲目”No Future/No Past”で気怠く始まる本作ですが、その後は堰を切った様に、攻撃的かつキャッチーなギターが映える痛快な曲が揃っている。言われている通りもろグランジなのだけど、パンクのアティテュードも感じられる魅力的な音を発していて、なるほど確かに一聴の価値はあった。中でも圧巻は約9分の大作”Wasted Days”で、最後まで緩むことのないテンションを保ちながら、飽きさせない展開力と、荒さと緻密さも兼ね備えた素晴らしい1曲だ。最終トラック”Cut You”の長いフェードアウト処理も、余韻を感じさせて、また良い。ちょっと気になる点としては、Dylan Baldiのボーカルはヲタクが無理して必死にシャウトしている様な感触があり、”No Sentiment”などはいかにもやりすぎで、聴きながら苦笑いしてしまう所か。まあそんな事は聴いているうちに気にならなくなると思うけど。たぶん。