2013/02/26

Mike Parker /『Subterranean Liquid EP』[Prologue]

2/26/2013
Artist : Mike Parker
Title : Subterranean Liquid EP (PRG017)
Label : Prologue Music (GER)
Release Date : 2011/01/27
Format : Digital

Bandcamp/Amazon(MP3)


NYでGeophoneレーベルを主催するテクノ・プロデューサーにして、本業は大学の先生というMike Parkerさんが、2011年にミュンヘンのミニマルレーベルPrologueからリリースした3曲入りEP。Mike Parkerという人は、アナログ機材1発録りという今どき珍しい制作スタイルなのだそうで、アナログシンセ特有の分厚い音圧とうねる様な太い低音が特徴的だと思うんですが、本作では比較的柔らかめの音作りがされていて、Prologueらしい作品に仕上がっている感じですかね。マスタリングを担当したNeelの色が出ているのかもしれません。

とはいえ、ポワンと深く柔らかい流体音に隠されているものの、その下で鳴る攻撃的なキック、細かく刻まれたハットが緊迫感をもたらす表題曲”Subterranean Liquid”は結構なハード・ミニマルでかっこいい。4/4キックに、チチチチ…と虫の声風な効果音と鐘みたいな音が一瞬タイトに響く様が印象的なA面”Ringing Bass”ともども、展開らしい展開もなく極めて単調な反復が続くのに、全く飽きずにリピートしてしまうのは一体なんなのか。私はこういう感覚って90年代末期とか00年代初期のハード・ミニマルでは味わえなかったんですよねえ。というかハード・ミニマルの類って割りと苦手だったので、単にお前が知らないだけだろこの情弱ウンコ!…って言われてしまいそうですけど、果たしてディープ・ミニマルと言われる様な、ミッドテンポで柔らかめの音が聴きやすいというだけが理由なのかしら。(誰かテクノ・カウンセリングとかやってほしいくらい)まあそんな事はどうでもいいとして、これは粒揃いのPrologue作品の中でも傑作なのではないでしょうか。

 
OpenMenu
QLOOKアクセス解析