2013/09/23

Skip Club Orchestra /『Leap And Stagnation』[Dubliminal Sounds]

9/23/2013
Artist : Skip Club Orchestra
Title : Leap And Stagnation (DBLS-001)
Label : Doubliminal Sounds (JP)
Release Date : 2011/06/25
Format : CD

Amazon(CD) / Bandcamp


ジューク/フットワークレーベル Dubliminal Bounce の主宰で知られる、広島在住のササキ・タツヤさんによるソロプロジェクト Skip Club Orchestra が2011年にリリースした2ndアルバム。この方はTwitterでよくCRZKNYさんにイジられている印象ばかり強いんですが、『Japanese Juke&Footworks Compilation』(Free DL)に収録されていた"made of love (juke edit)"が格好良くて(中盤のドラムンぽいパートとか好き)、前々からちょっと気になっていた所、ユニオンで安くなってたのでなんとなく購入。ちなみにこの作品はジュークではなく、デトロイトなテクノ/ハウス。Bandcampのデジタル版には2曲追加されているみたい。

なんでも本作は7年ぶり!のアルバムなのだそう。聴いてみると3トラック目のしっとりしたディープ・ハウス"Separate Yourself"を始め、長くトラックメイクしてきた人特有の落ち着いた洗練具合がそこかしこに感じられる。ソリッドで洗練されたウワモノと対をなす、どことなく黒いビートも特徴でしょうか。静的な疾走感と心地よいアンビエンスを纏った"Leap And Stagnation"、グルーヴ感のあるハードなトラック"Afrosonic"や"On The Floor"など、比較的ストレートなフロア向け成分多めの前半から、オープニングトラックの別バージョン"Leap And Stagnation Pt2"(こっちのVer.はうねりのあるビートでよりディープな仕上がり)を起点にして、アンビエント2トラックを含むより内省的な後半へ、といった構成になっている。

アルバム中ボーカルトラックが3つあり、結構ソウルフルな女性ボーカルが起用されてるのですが、囁き気味に歌う"Made Of Love"が一番ハマっているのではなかろうか。個人的には、更にボーカルとトラックが溶け込む様な音のバランスになっているJuke Editの方が好みかな。ベストトラックは2トラック目の"Emotional Intelligence"。タイトルが内容を体現している説明不要のデトロイト・テックですが、クールに抑えられたビート+無駄な要素の無い周囲を彩るシンセ、その上で感情剥き出しに吠えまくるリードシンセが静と動を感じさせるナイストラックで、"Leap And Stagnation"からの流れは素晴らしい瞬間です。しかし、ジュークコンピ聴いてなかったら絶対出会わなかった1枚だろうな…。という事で、第二段でもこんな新たな出会いに期待したい。よいです。



この抑えつつも効いてるビートが非常にかっこいい。


 
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