2013/11/07

最近よかったもの[2013.10]

11/07/2013
ネット環境が復活したので久々に更新。しかしネット無くてもわりと平気なもんですね。のんびり本読んだりメガテン4やってたら、なんだか毎日ツイッターとかブログチェックする必要ないなぁ…みたいな心境になってきました。来年はもっと買う音源減らしてもいいかもしれない。

そんな事はどうでもいいとして、いろんな人が最近良かったもの的なの書いてるの見て、私も真似する事にしました(年間ベストのときまとめて50枚分とか書くの大変なのもあるし)。 あんまり最近感無くてごめんなさいみたいな感じになってますが、発売したばかりのものは意外と聴けてなかったりするので、旧作含め最近それなりに聴いて感触がよかったものの感想をさらっと書いてこうと思います。


Galileo Galilei / 『Alarms』

共同プロデューサーにThe Morning Benders改めPop ETCのクリストファーさんを迎えた、Galileo Galileiの3rd。前作の『Portal』はいい作品だったんだけど、よくわからんテクノのインスト曲入れてみたり、いまいち突き抜けそうで突き抜けられないというか、どこか迷いがあったアルバムだったと思う。そういうベッドルームから外へ憧れてる様な感覚も魅力ではあったんだけど、アルバム自体長いし、ちょっとかったるい所もあったんですよね。ところが今作『Alarms』は、吹っ切れたかの様に爽快な仕上がり。"Oh!,Oh!"なんかは海外のインディ・ロック要素と日本的な歌メロが融合した曲で、スタジアム感もあって、こういうのを堂々とやってるのは前作の経験故なんじゃなかろうか。エレクトロニックな要素も以前より自然と取り込めているし、私としては文句の付けようがなくなってしまった。単体でもいいアルバムだと思うけど、『Portal』を聴いた上で聴くとより魅力が増しそうです。ツタヤでも借りられるのでお勧め。

Birthday公開されたので貼り替えた。これもスタジアム感ありますね。


Marcel Fengler / 『Fokus』

今年のテクノを代表するアルバム。という人もわりと居るんじゃないかと思われるBerghainのレジデントDJ、もうひとりのマルセルことMarcel Fenglerさんの1st。最初と最期に壮大ドラマティックなトラックを配して、その中でデトロイトやらミニマル・ハウスやら色んなスタイルを取り入れてみるという、昨年のBarker&Baumecker/『Transsektoral』にも通づる指向性の作品。まぁ正直言うと面白い作品だとは思わないけど、アルバムとしての完成度の高さはひしひしと感じられる仕上がり。中でも、背景に重ねられた凍てついたシンセ・パッドが立体的に鳴り響く、つんのめったUR?みたいな"Trespass"は非常にかっこいい。



Hayato6go / 『Promised Land』

静岡のジャングリストにしてジュークなトラックメイカー、Hayato6goさんがBooty Tuneから今年初めにリリースしたEP。これ何気にすごい良作ですよね?ジャングルとジュークのハイブリッドなんだけど、わざとらしさみたいのが全く無いスムーズな融合っぷり。表題曲で唐突にレトロゲームっぽいパートが入ったりするのも面白いし、すこし毛色の異なるテクノっぽいメロウなトラック"Feeling Feeling"なんかも格好いい。ラップというか詩の朗読!が入る最期のトラック"おしずかにJUKE feat.尖閣 from 豆尖 (zionsoldier)"は完全に理解を超えているけれど、トラックは非常にかっこいいし。全体的にカラッとポップで聴きやすいのもよい。この人は相当巧みな感じがするなぁ。サタポはまだ聴いてないんですけど、今のとこ今年の日本人ジュークものでもCRZKNYさんや、Gnyonpixさんの作品と並んで気に入っています。



Janelle Monae / 『The Archandroid』

んで、上に色々書いてきた作品をもまとめてふっ飛ばしてしまいそうなのがコレ。評判は知ってたものの、当時このジャケがなんかヤだなぁ、頭にメトロポリスみたいの乗ってるし…と敬遠してたんですが、そんな理由で聴かないのは駄目ですね。余りに良かったので、「キープ・クール・フール」「STRONGER THAN PARADISE」さんの解説読みつつ聴いてます。印象的なオルガンで始まるロック・テイストな"Cold War"、パワフルな"Tightrope"、Of Montrealを迎えた"Make the Bus"辺りのインパクトが強いけど、私は軽やかなモネイ嬢のボーカルが可憐で、ふわっとした華やかさのある「Locked Inside」がお気に入りですかね、たっぷり時間を掛けてフェード・アウトしていく終わり方も素敵。捨て曲とか無いし、クラシックってのはこういうのを言うんだろっていう類稀な傑作かと。ちなみに"Neon Gumbo"はキープ・クール・フール読んで速攻逆再生した。

どうでもいいけど、昔ドイツ映画にハマってたのでモチーフになってるフリッツ・ラングの『メトロポリス』は何度か見てるんだけど、場面とか全く覚えてないんですよね…。私が見たのがジョルジオ・モロダー版なのかどうかも知らないし。手塚治虫原作のアニメ映画『メトロポリス』が思いっきりオマージュだったのでどうもあっちの印象が強い。ジグラットの崩壊シーンとティマがかわいい事以外は見るべきとこないですけど。

モネイ嬢もいいけど、後ろのコーラスの右側の子がかわいい

 
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